いつも ブライトリング ブティック 大阪 のブログをご覧いただき誠にありがとう御座います。
今回ご紹介するのは、技術の発展と共に採用が増えている「セラミック」について。
前回の記事では高級時計の代表的な素材である、ステンレススチールに迫りました。
多数の閲覧とお問い合わせをいただき誠にありがとう御座います。
そして今回注目するのは、高級時計の次代を担う革新的なハイテク素材です。
本日はブライトリングの新作にも採用となり、記憶にも新しい セラミック の特徴をご紹介します。
・三行で分かる、セラミックってこういう素材
① ダイヤモンドに迫る硬さ、驚異のモース硬度9 (ダイヤモンドは10)
② 軽量で傷に強く、錆びず熱にも強い為、様々な業界で重宝される非金属素材。
③ 汚れにくく日々のお手入れが安易、ご家庭の食器や電化製品にも多く使用される陶器である。
・何故次世代の腕時計素材と呼ばれるのか?
一言で表せば、セラミックの特性全てが腕時計の求める品質に完璧に適合する為。
美しい貴金属のような艶は恒久的に続き、傷に強く軽い、非金属の為アレルギーを起こさない etc…。
腕時計ファンなら誰もが夢に見た圧倒的実用性、その全てをセラミックは叶えることが出来ました。
高級時計では考えられなかった、白や青、緑、赤など鮮やなカラーバリエーションも魅力の一つです。
技術の発達によりベゼルのみならずケース、果てはブレスレットまでセラミックで製作するブランドも存在します。
これらに加えて様々な仕上げや独自配合により、ブランド毎に違った色や味付けの趣が楽しめるのもポイントです。
以上の理由から、腕時計の次世代を担う素材であることを期待されています。
・もとは工業製品だった
セラミックの腕時計業界での初出は、今より約40年前に遡る 1986年 のことです。
既に工業用素材で注目されていたセラミックは「傷の付かない、永遠に美しい時計」をコンセプトに時計で初採用されました。
腕時計へ採用するにあたって大きな障害となったのは、セラミックの高い加工難易度と莫大なコストでした。
ただでさえ硬いセラミックを大きな工業製品ではなく、小さく多面的な立体物へ加工するには困難を極めたと言います。
それらを企業努力と先人たちの知恵によって量産化に成功したことは、腕時計業界にとってまさに僥倖。
2000年には有名ファッションブランドよりアイコニックなセラミックウォッチが発売され大ヒット。
腕時計業界のみならずファッションとも強く結びついたセラミックは、工業製品としてだけではない未来を今歩んでいます。
・セラミック製の腕時計はどんな人にオススメなのか?
① 新品の頃の輝きをそのままつけていたい。傷付いて艶が鈍くなっていくのは耐えられない…。
硬度が腕時計の風防ガラスと同等のセラミックなら、傷による艶落ちの心配は少ないでしょう。
摩耗への耐性はなんとステンレスの7倍以上です。これなら安心ですね。
② 軽くて着けやすい時計を探しているが安っぽかったり派手なのはちょっと…。
表面処理にステンレスと同等のものを行っており、キラリと輝くセラミックは高級感抜群です。
ステンレスよりも軽く装着でき、派手さに関しては黒がどんな場面にも溶け込みやすいですよ。
➂ 被らない個性的な時計が欲しい。でもアレルギーが起きやすい特殊な素材は避けたいな…。
ファッションの最前線にも認められる、白や青などのカラーセラミックが最適でしょう。
非金属の為、銅や金が厳しい敏感肌の方にも大変おすすめです。
・お取り扱い上の注意点
① セラミックは衝撃に対して凹むのではなく、割れてしまったり欠けてしまう可能性があること。
靭性(素材の粘り強さ)においてはステンレスに劣ります。腕時計が凹むような使用方法は避けてください。
腕時計では例外なくご法度ですが、落下や強く打ち付けることに対しては特に細心の注意を払いましょう。
② 欠けや割れは後から修復することが出来ず、多くの場合磨き上げ(傷取り)が不可能。
ステンレスでも同様ですが、欠けや割れに対し修復を行うことは出来ません。
中でも金属と違う点は仕上げを行えないので、メンテナンスで凹みや傷が見えなくなるといったことはないこと。
③ 上記に従って、傷ついていたり欠けたセラミックウォッチの部品は交換になる。
交換になることで注意する点は、ステンレスで同系の部品を交換することよりも高額修理になる点。
通常使用において欠けたり割れる心配は少ないが、大切に使用することは心がけましょう。
・日々のお手入れ方法
ステンレス製の腕時計と同様で、日々柔らかい布で拭き上げることです。
セラミックは水や薬品に強いため、時々水洗いやアルコールで綺麗にしてあげると良いですよ。
水洗いできるかは腕時計本体の防水性能にもよるのでご注意くださいませ。
最近セラミック製の腕時計増えてきてるし気になってたんだよな…。
お洒落でカッコ良い…でも割れやすいって聞くしちょっと躊躇っちゃうな。
そんなトレンドに敏感な方々へこそ、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
扱い方さえ分かってしまえば、恒久的に美しい姿を保ち続けるセラミックウォッチ…。
是非、個性的なお時計や、新素材へ注目しておられる方はセラミックを検討してみてはいかがでしょうか。
ブライトリング ブティック 大阪 ではセラミックモデルをはじめとする、多数のブライトリングを常時150本程展示しております。
お持ちのブライトリングのストラップ相談や、メンテナンスにつきましてもどうぞお気軽にご相談くださいませ。
皆さまのご来店とお問い合わせをスタッフ一同、心よりお待ちしております。