こんにちは、澤本です。

本日、ご紹介するモデルは最新モデルである「スーパー アヴィ B04 クロノグラフ GMT 46 ヴォート F4U コルセア」です。
1930年代後半から手がけていたパイロットウォッチのデザインと航空黎明期に名を馳せた航空機”ヴォート F4U コルセア”のイメージが融合したブライトリングの新たなるパイロットウォッチが誕生しました。
”ヴォート F4U コルセア”とはアメリカのチャンス・ヴォート社が開発した航空機、誕生当初は艦上機にも関わらず、肝心の空母で運用できない“駄作機”だったそうです。
しかし、様々な欠点を地道に改善し、主力戦闘機として返り咲きます。

この”ヴォート F4U コルセア”の機体の特徴として知られるのは、ネイビーカラーの機体と逆ガルウイングです。
この逆ガルウイングはとても目を引くデザインで、”ヴォート F4U コルセア”の象徴、逆ガルウイングを採用した理由は見た目の話ではなく、実は細かな設計から生まれたものとなります。

単発戦闘機としては他にはない大馬力のエンジンを搭載、そのため、それに見合った大直径プロペラを装備する必要がありました。
ところが尾輪式の低翼機体の場合、大直径プロペラが地面と接触する可能性があるため、タイヤを備えた主脚柱を長くしなければいけなくなりました。
しかし、今度は長くしてしまうと主脚の強度が脆くなることや、主翼内への収納が難しくなるデメリットも起きます。
この主脚柱が収納される主翼を胴体との付け根の部分で機体の下に向け、湾曲させることで問題の解決を図りました。
これがクルマで有名なガルウィングのドアを左右で開いた状態を逆さにしたような形になることから逆ガルウイングと呼ばれる所以に繋がります。
そのほかの設計上の問題も含めて解決したことにより、本来予定していた機体能力を発揮する事ができ、大空で活躍して有名になり現在では伝説の戦闘機の一つとしての地位を確立します。
その”ヴォート F4U コルセア”の機体シルエットを「スーパー アヴィ B04 クロノグラフ GMT 46 ヴォート F4U コルセア」のシールスーバックに配することで、”ヴォート F4U コルセア”に対するオマージュを色濃く演出しています。
このシースルーバックのシルエット越しにブライトリング完全自社開発製造キャリバーB04をご鑑賞いただける嬉しい仕様。
従来のブライトリングのシースルーバックよりも高さがないため、重心がケース下部に至るようになっており、しっくりとくる着用感を実感できます。
時計のデザインは、ブライトリングの歴史あるタイムピース”AVI”からインスパイアされたものとなります。
ベゼルには12点のインデックスを採用、操作性の向上を図ったコインエッジのベゼル。
クラシカルな風合いをさらに高めてくれるドーム型の風防は、この”AVI”のデザインにとても良くマッチしたものとなります。
この風防には両面無反射コーティングを施したサファイアクリスタルガラスを採用しています。
加工難度が高い素材にも関わらず、クラシカルさを演出するフォルム、両面無反射コーティングによる高い視認性と細部にまで拘り抜いたブライトリングの力の入れようを感じます。
ケースの大きさが46mmとダイナミックなこともあり、さらなる操作性の向上を図り、リューズはクラウン型の形状をしています。
カーフスキンのレザーストラップは、レトロかつミリタリーな印象を与えてくれるステッチパターンで仕上がられており、時計のデザインと絶妙な調和を担っています。
このモデルから採用された新設計のレザーストラップは、ディプロインバックルでの着用性の向上も図られています。
この点に関しては、実際に店頭にて実際に手に取り体験していただきたいところです。
この他にも同時に発表されたモデルもご覧いただけますので、是非、店頭にて見比べながらご覧くださいませ。